ナマステ〜、股関節の柔軟をつけるなら瞑想するのが一番のSattva-Kenです。
始めた当初は、股関節が硬すぎて痛みや痺れに囚われてしまい、瞑想どころじゃなかったです。
ヴィパッサナー瞑想の10日間コースでは、約100時間座ります。一回のコースで一気に股関節が柔らかくなって、終わる頃にはお股全開です。
昨日、一昨日の記事のアーサナを組むためには、まずパドマーサナが出来ないとってことで、本日はパドマーサナ(蓮華座のポーズ)をご紹介します。
数あるヨーガのポーズの中で、このパドマーサナとシッダーサナが一番重要なアーサナだと言われています。
パドマーサナも含め、色々なアーサナを経験して、最後に落ち着く場所でもあります。
ヨーガでは、プラーナヤーマ(呼吸法)や瞑想を実践する時に推奨される坐法で、ハタ・ヨーガの経典には「すべての病気を防ぐ」と書かれていて、さらに「解脱への道を開く」とされています。
また、チャクラ(体内の神の力の微細な中心)を象徴するシンボルも蓮で表現され、パドマーサナで座ることは蓮華の上に座る神聖な存在に気づきを与えます。
仏教では、「結跏趺坐」(けっかふざ)と呼ばれ、最も尊い座り方として、仏像や如来像などは必ずこの形が用いられています。
また、悪魔も退散させる働きがあるとも言われています。
パドマーサナとその応用アーサナは、必ず右足を先に組んで、その上に左足を組みます。そうすることで、肝臓と脾臓が浄化されるとされ、またインスリンの生産も促進されるそうです。
左右のあるアーサナも右側から取り組むように、右側(太陽のエネルギー、ラジャス、身体面)から浄化を行い、左側(月のエネルギー、タマス、精神面)の浄化を促していきます。
またこのアーサナには体の対称性を作る機能はなく、腹部器官、胸郭器官の非対称性を適応させる機能を持っています。
坐禅でも左足から組む吉祥座(きちじょうざ、悟りを開いた者の坐法)よりも右足から組む降魔坐(ごうまざ、仏になる修行をする者の坐法)が一般的です。
そして、プラーナ(内的エネルギー)が体外へ漏れ出るのを防ぎ、神聖なエネルギーを受け入れるために足の裏を上に向けます。
この坐法を快適に長時間保持するには、股関節が十分に開いていないと、膝の故障や骨盤の歪みの原因になるので、片足パドマなどで段階的に進めていきましょう。
逆に股関節が十分に開いていると、膝関節のストレッチと骨盤調整に効果があり、安定して長時間座れるようになります。
私自身の経験からも、無理にこの形をとって瞑想しても、心が囚われるばかりで集中することが出来ません。
長時間座る前に、まずは身体的なストレスを取り除いてから内観していきましょう。
ヨーガでは身体は”寺院”とみなされ、行為=祈念は、礼拝するための身体でもあり、神聖な場所でもあります。
このようにパドマーサナで座ることは、信仰心を養うことになります。
SattvaYogaShalaでは、週に一度「呼吸法と瞑想」のクラスで、日常的に座る機会を設けています。
アーサナ=坐法という本来の意味を実感した時、新たなヨーガの世界が目の前に広がります。
日常にヨーガを、日常に自己対話を、日常に瞑想を取り入れてみませんか?